JUDI都市環境デザイン中部ブロックデザインセミナー
諸戸徳成邸 見学会
諸戸徳成邸は、桑名市街地の西方、愛宕山と人々に親しまれた段丘に、二代諸戸清六によって建てられた邸宅である。長男民和が旧制桑名中学(現桑名高等学校)に進学する際、通学に便利なように中学に近い場所を選んだと伝えられるが、かつて2階からは揖斐川を望むことが出来たと言い、高台から眺望のきく立地であったことも、この地の魅力であったと考えらる。太平洋戦争の際に本邸(旧諸戸家住宅)が空襲で被害を受けたことを期に別邸であるこの徳成邸に定住したとされています。
敷地東北には茶室が建てられ、茶庭は東海に茶の世界を広めた立役者である松尾宗吾の作庭と伝わっている。この他にも敷地内には、広間や食堂棟のゲストルームや、茶室など、複数の建物が現存しており、初代清六墓所と両諸戸家(本家・宗家)の一族の墓所、諸戸家従者の墓が存在する。
■日 時 :11/3(日) 14:30~16:00
■所在地 :桑名市東方1524番地
■敷地面積:7,700㎡(建築面積1,050㎡、墓地面積1,755㎡、庭園面積4,897㎡)
■建築規模:9棟
■造営年代:大正末期~昭和初期
・徳成邸には駐車場はありませんので、桑名駅前の有料駐車場をご利用ください。(30分100円)
◇調査報告書(平成21年9月 桑名市教育委員会)より
- 邸宅は近年(昭和61年以降)使われず荒廃していたが、ボランティアの手で外溝などが単発的ではあるが、整備されたりしますが、屋根の雨漏りによる天井、壁の被害があちこちにみられます。
- 今年の11/30・12/1の2日間の特別一般公開(応募締切)に先立ち、桑名市教育委員会を通じて見学をさせて頂けることになりました。
【当日の立会参加者】
- ・諸戸徳成事務所
- ・桑名市教育委員会
- ・西羽 晃(桑名市文化財審議会委員)
- ・伊藤孝紀(名古屋工業大学大学院准教授)
- ・徳成邸保存活用市民ネットワーク